专利摘要:
トラクタのブレーキ及びステア・バイ・ブレーキング(SBF)ペダル装置(10)は、同期させて又は同期させないで操作可能な右側ペダル(11)及び左側ペダル(12)と、ペダル(11、12)のうち少なくとも一方によって作動されるマスターシリンダ(13)に接続された少なくとも1つの液圧又は気圧回路とを備える。ペダル装置(10)は、電子中央制御ユニット(CL)に電子的に接続された電位差計(17、20)を有し、電位差計(17、20)は、ペダル(11、12)間の距離を求め、電子中央制御ユニット(CL)は、電位差計(17、20)から受け取ったデータに基づいて、ステア・バイ・ブレーキング機能(SBF)を作動させるか否かを決定する。
公开号:JP2011512296A
申请号:JP2010547152
申请日:2009-02-11
公开日:2011-04-21
发明作者:ヴェスコヴィーニ,マウリツィオ;モルセッリ,リッカルド
申请人:シーエヌエイチ・イタリア・ソシエタ・ペル・アチオニ;
IPC主号:B60T7-04
专利说明:

[0001] 本発明は、トラクタのブレーキ及びステア・バイ・ブレーキングペダル装置に関する。]
背景技術

[0002] 知られているように、従来のトラクタは、ブレーキ及びステア・バイ・ブレーキングペダル装置を備え、この装置は通常、いわゆるステア・バイ・ブレーキング機能(SBF)を可能とする2つのブレーキペダルを備える。]
[0003] この種のブレーキペダル装置では、例えば(畑の)畔での方向転換に際して、運転者が左側(又は右側)のペダルのみを踏むと、ブレーキシステムが左側(又は右側)の後輪のみを制動して、トラクタの旋回半径を減じる。]
[0004] 現在、このような2つのペダルは、道路上での使用に際して又はSBFが必要とされない場合にこれらのペダルを一体的に接続するための、運転者によって操作される機械的ロック装置を有するに過ぎない。]
[0005] この機械的ロックは、道路上を走行する際、トラクタが高速で走行しているときに運転者が不注意から2つのペダルのうち一方しか踏まず、車両がしり振りしたり横転さえしたりするのを防ぐために常に使用されるべきである。]
[0006] 道路上を走行する際、2つのブレーキペダルはロック装置によって一体的に接続され、車両を全体として減速させ又は停止させるために同時に踏むことができるだけである。]
[0007] この解決法は長く適用されてきたが、主に2つの欠点がある。
(1)運転者がロック装置を作動させて2つのブレーキペダルを一体的に接続するのを怠ったまま車両が高速度に達することがあり、これにより、非常制動を行う場合に、先に述べたように極めて危険な状況となる(1つのペダルしか踏まない場合は、高速で走行する車両にしり振りが生じる)。
(2)現在のシステムを使用する場合に、ステア・バイ・ブレーキング機能(SBF)を電子ブレーキシステム(例えばABS(アンチロック・ブレーキング・システム))に効果的に適用することができない。]
[0008] 更に、現在のSBFシステムでは、各ペダルがそれぞれのマスターシリンダを有するので、これら2つのマスターシリンダの液圧回路が、トラクタを通常どおりに制動する場合に2つのマスターシリンダ間の圧力差を補償するための補償弁を介して接続されていなければならず、これら全てがトラクタブレーキシステムの油圧回路を極めて複雑化させている。]
発明が解決しようとする課題

[0009] 従って、本発明の主な目的は、前述の欠点を除去するように設計され、同時に安価で生産が容易なトラクタペダル装置を提供することにある。]
[0010] 本発明の別の目的は、本発明に係わる少なくとも1つのトラクタペダル装置を備える電子制御式のブレーキシステム、例えば、ABS(アンチロックブレーキシステム)を提供することにある。]
課題を解決するための手段

[0011] 本発明では、添付の特許請求の範囲に記載したトラクタペダル装置が提供される。]
[0012] 本発明の限定するものでない実施例を、添付の図面を参照しつつ例示として説明する。]
図面の簡単な説明

[0013] 第1の静止位置における本発明に係わるペダル装置の縦断面図である。
第2の通常制動位置における図1のペダル装置の縦断面図である。
ステア・バイ・ブレーキング機能(SBF)が作動している第3の位置における図1及び図2のペダル装置の縦断面図である。] 図1 図2
実施例

[0014] 図1に示すように、本発明に係わるペダル装置10は、右側ペダル11及び左側ペダル12を備え、ペダル12及び13は、円筒形案内部材14内に摺動可能に収容された単一のマスターシリンダ13に(同期して又は同期せずに)作用する。] 図1
[0015] ペダル11及び12は、ペダル装置10全体の長手対称軸(AX)の両側に配置されている。]
[0016] 右側ペダル11は、マスターシリンダ13の円筒形案内部材14内で少なくとも部分的に且つ摺動可能に案内されるそれぞれのプッシュロッド15を介してマスターシリンダ13に機械的に接続されている。]
[0017] 図1に示す静止位置では、プッシュロッド15の底面15aは、マスターシリンダ13の上面13aに突き当たっている。] 図1
[0018] 図1の静止位置では、マスターシリンダ13の上面13aは、固定基準線LV上に位置する。] 図1
[0019] 右側ペダル11は、それぞれの右側電位差計17を制御するための制御ロッド16を備えている。]
[0020] 実際に使用する際には、電位差計17を制御する制御ロッド16は、孔を有する2つの支持部材16b及び16cによって電位差計17に一体的に取り付けられたスリーブ16a内を摺動する。制御ロッド16の第1の端部161はペダル11に固定され、第2の端部162は図示しない既知の方法によって押え座金RDが取り付けられている。]
[0021] 制御ロッド16は、ペダル11と支持部材16bと間に配置されたそれぞれの蔓巻ばねSP1内に挿入され、蔓巻ばねSP1は、運転者によってペダル11に踏力がかけられた後にこれがペダル11から解放されたときに、ペダル11を図1の位置に復帰させる。] 図1
[0022] 同様に、左側ペダル12は、円筒形案内部材14内で少なくとも部分的に案内されるそれぞれのプッシュロッド18を介してマスターシリンダ13に機械的に接続されている。]
[0023] 図1に示す静止位置において、プッシュロッド18の底面18aは、マスターシリンダ13の上面13aに突き当たっている。] 図1
[0024] 2つのペダル11及び12の間には、軸(AX)に沿って隙間SPが残されている。]
[0025] 左側ペダル12は、それぞれの左側電位差計20を制御するための制御ロッド19を備えている。]
[0026] 実際に使用する際には、電位差計20を制御する制御ロッド19は、孔を有する2つの支持部材19b及び19cによって電位差計20に一体的に取り付けられたスリーブ19a内を摺動する。制御ロッド19の第1の端部191はペダル12に固定され、第2の端部192は図示しない既知の方法によって押え座金RDが取り付けられている。]
[0027] 制御ロッド19は、ペダル12と支持部材19bと間に配置されたそれぞれの蔓巻ばねSP2内に挿入され、蔓巻ばねSP2は、運転者によってペダル12に踏力がかけられた後にこれがペダル12から解放されたときに、ペダル12を図1の位置に復帰させる。] 図1
[0028] 添付の図面に示す実施例では、2つの電位差計17及び20は、円筒形案内部材14の外面に固定されている。]
[0029] 当業者にとって明らかなように、電位差計17及び20は、ペダル11及び12夫々の瞬間位置、又は、ペダル11及び12間の距離若しくはペダル11及び12夫々と固定基準線LVとの間の距離を求めることができる他のいかなる機械的、電気機械的又は電子的装置に置き換えてもよい。]
[0030] 先に述べたように、電位差計17及び20は、右側ペダル11と固定基準線LVとの間の距離(X)及び左側ペダル12と固定基準線LVとの間の距離を夫々求めることができる。]
[0031] 距離(X)及び(Y)の値は信号として電子中央制御ユニットCLに送られ、電子中央制御ユニットCLはこの到来データを処理し、マスターシリンダ13の油圧回路(不図示)を制御するための制御戦略を実施する(下記参照)。]
[0032] 図2に示されるように、マスターシリンダ13はペダル装置10の双方のペダル11及び12によって作動させることができ、この場合は、例えばトラクタの4つの駆動輪(不図示)の通常制動のみが行われる。従って、図2の位置では、SBF機能は働いていない。] 図2
[0033] 図2に示されるように、通常どおりに制動を行う場合(即ち、前述のようにSBF機能が働いていない場合)に、ペダル11及び12と固定基準線LVとの間の距離は変化する(夫々(X1)及び(Y1)とする)が、それらの変化は同程度ではない。] 図2
[0034] 言い換えれば、運転者が双方のペダル11及び12を同一の方法で同一の力をもって踏み込むのは実際上不可能であるので、トラクタを通常どおりに制動する場合に、(X1)の値は、通常(Y1)の値に正確に一致することはない。]
[0035] しかしながら、(電子中央制御ユニットCLに接続されている)電子制御システムは、2つの距離(Y1)と(X1)との間の小さな差(Z1)を許容し、なおこの信号を運転者が通常どおりに制動しようとしている(即ち、SBF機能を作動させないようにする)ことを示すものと解釈する。]
[0036] しかしながら、図3に示されるように、距離(X2)と距離(Y2)との差が所与のしきい値を越えて増加すると、電子制御システムは、図3に実際に示されるように、これを運転者が右方へ転回しようとしていると解釈する。(差は正の場合も負の場合もあり、図3の形態では、(Y2)の値が(X2)の値より大きいので負である。)] 図3
[0037] 運転者が左方へ転回しようとするときも同様であり、この場合は、(X)の値と(Y)の値との差は正となる。]
[0038] 操舵安全性を改善するため、必要ではないが有利であるペダル要件として、ステア・バイ・ブレーキング(SBF)機能を作動させるのにペダル11及び12間の距離が所与のしきい値を超えるだけでなく、操舵動作に関与しないペダルも図1に示される静止位置になければならないとの要件を導入してもよい。] 図1
[0039] 他の機能を装備することで、トラクタの速度が所定のしきい値を越える場合にSBF機能が自動的に作動できないようにしてもよい。]
[0040] 本発明の主な利点は、次のようである。
1)本発明は、車両が高速に達する前に2つのブレーキペダルを一体的に接続するのを怠るという運転者の問題を解決する。
2)本発明は、ステア・バイ・ブレーキング機能(SBF)を電子ブレーキシステム(例えばABS(アンチロックブレーキシステム))に適用することを可能にする。
3)1つのマスターシリンダをブレーキペダル及びステア・バイ・ブレーキングペダルの双方に用いることができる。]
权利要求:

請求項1
同期させて又は同期させないで操作可能な右側ペダル(11)及び左側ペダル(12)と、前記右側及び左側ペダル(11、12)のうち少なくとも一方によって起動される作動手段(13)に接続された少なくとも1つの液圧又は気圧回路と、を備えるトラクタのブレーキ及びステア・バイ・ブレーキングペダル装置(10)であって、前記作動手段(13)がただ1つのマスターシリンダ(13)を備えることを特徴とするとともに、電子中央制御ユニット(CL)に対して電子的に接続された検出手段(17、20)を更に備え、前記検出手段(17、20)が前記右側ペダル(11)及び左側ペダル(12)間の距離を求め、前記電子中央制御ユニット(CL)が前記検出手段(17、20)から受け取ったデータに基づいて、ステア・バイ・ブレーキング機能を作動させるべきか否かを決定することを特徴とするペダル装置(10)。
請求項2
前記検出手段(17、20)が固定基準線(LV)からの前記ペダル(11、12)の距離を求めることを特徴とする請求項1に記載のペダル装置(10)。
請求項3
運転者が前記2つのペダル(11、12)を同時に踏み込んだ場合において、前記固定基準線(LV)からの前記2つのペダル(11、12)のそれぞれの距離((X1)、(Y1))間の差(Z1)が所与の差よりも小さいときに、前記電子中央制御ユニット(CL)が通常制動機能を作動させることを特徴とする請求項2に記載のペダル装置(10)。
請求項4
前記固定基準線(LV)からの前記2つのペダル(11、12)のそれぞれの距離((X2)、(Y2))間の差(Z2)が所与の差を超える場合に、前記電子中央制御ユニット(CL)が2つの方向のうち一方に前記ステア・バイ・ブレーキングを作動させることを特徴とする請求項2に記載のペダル装置(10)。
請求項5
前記ステア・バイ・ブレーキング機能を実際に作動させる際に、前記電子中央制御ユニットが、前記ペダル(11、12)のうち操舵動作に関与しないペダルがその静止位置にあることを判定することを特徴とする請求項4に記載のペダル装置(10)。
請求項6
前記検出手段(17、20)が電位差計(17、20)を少なくとも備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のペダル装置(10)。
請求項7
前記検出手段(17、20)が、前記2つのペダル(11、12)夫々の瞬時位置若しくはこれらの間の距離、又は、前記2つのペダル(11、12)夫々と基準線(LV)との距離を求めることが可能な機械装置、電気機械装置又は電子装置を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のペダル装置(10)。
請求項8
請求項1から7のいずれか1つに記載の少なくとも1つのペダル装置(10)を備えることを特徴とする電子制御ブレーキシステム。
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引用文献:
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